プロペシアの有効成分
ロペシアの有効成分フィナステリドって何で効くの?
プロペシアの有効成分は、【フィナステリド】という名前の成分です。
アメリカのテキサス州からメキシコにノコギリヤシという植物の薬効成分の研究で開発されました、化学合成成分になります。
フィナステリドは、5α還元酵素U型阻害薬に分類する薬の有効成分となっており、AGA治療薬や前立腺肥大の治療薬に使われています。
AGAの原因というのは、男性ホルモン【テストステロン】が変化することで生成される、【DHT】(ジヒドロテストステロン)によって起こります。
ちなみにジヒドロテストステロンというのは男性胎児の性器を形成に大事な働きがあるのです。
思春期以降は体毛増加、ニキビなどの変化の原因となるものです。
DHTの生産に関しては、【5αリダクターゼ】というのが関与しています。
テストステロンと5αリダクターゼが関わって、DHTが作られるようになっています。
そこでフィナステリドの効果としては、テストステロンと5αリダクターゼの結合を防止する働きがあって、結果的にDHTの生産を抑える事に繋がります。
これがAGAを予防する仕組みなのです。
メカニズム
聞きなれない用語が並びましたが、なんとなく説明するとこんな感じなのですが、詳しくそのメカニズムをご説明します。
テストステロンはほぼ睾丸で生産します。
そして5αリダクターゼは毛髪の毛乳頭と皮脂腺の中に生存しています。
このうち、皮脂腺に存在しているものが【1型】と呼ばれるもので、毛乳頭に存在しているのが【2型】と呼ばれるもので2種類あります。
抜け毛に繋がるDHTの生産に関与しているのは2型の5αリダクターゼなのです。
睾丸で生産されたテストステロンが、血液を通って頭髪の毛乳頭までたどり着くと、そこで2型5αリダクターゼと結合する事で、2型のDHTとなって、毛包の矮小化、そして毛周期の短縮化を引き起こしてしまうのです。
これが、直接の脱毛の原因となるのです。
AGAの仕組み
睾丸→[テストステロン]→頭の毛乳頭→[2型5αリダクターゼ]と結合→《抜け毛》
フィナステリドの効果
睾丸→[テストステロン]→頭の毛乳頭→×【フィナステリドが結合を阻害】[2型5αリダクターゼ]】《AGA改善》
毛乳頭というのは毛母細胞の中心にあって、毛細血管から送られてくる栄養を、毛母細胞に渡す組織で、毛母細胞に複数の信号を送って、細胞分裂をさせて髪の毛を成長させるものとなっております。
これからわかるように、髪の成長に一番影響力のある毛乳頭に、DHTが存在しているのが非常に危険な状態だという事がわかります。
フェナステリドはこの危険な状態から髪の毛を守るため、テストステロンと2型5αリダクターゼとの結合を阻害するために、2型DHTの生産を抑えるする事で抜け毛を阻止して、ヘアサイクルを正常にしてくれる働きがあるのです。